2月28日朝日新聞「健康データどう生かすか」
健康診断の結果をデータベース化して生活習慣病の予防や、医学的研究に役立てようという動きが広がりを見せています。実際に、NTTデータは、企業の従業員の健康診断の結果をもとに予防医療に役立てるというサービスを実施しています。
ただ、利用するには注意点もあります。安易なデータ利用で不必要なまでに健康管理を気にしたり、個人が正しいデータの理解をできていなかったりした場合、個人情報流出のリスクだけが残るのです。個人情報保護法のもと、民間のサービスにはある程度の法的な個人情報の保護の根拠が与えられましたが、医学的学術研究には原則として適用されません。
まずは、医学的学術研究においても倫理的なルールが確立されて、その上で、個々人が自分自身のデータを読み取れるように努力する意識をもつこと。これが、データと上手につきあう前提になりそうです。